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ジャズを200枚聴き終わったら、今度はクラシック500枚

ううう、どこかのレコードショップが逝ったのか、クラシックファンがまた一人
お亡くなりになったのか、ヤフオクで500枚まとめて買ってくれーって出てたんだな。
がははは、日本中のレコードを買いあさってしまおうと決めているので、入札していたら、
たった2万だと。。
10ケース、100キロ以上のゴミがすぐに届きました@@
ジャズ200枚、結局1ケ月もたたないで仕分けできたので、今度もあっというまだろう。

古いコンサートホールソサエティ(通販会社)のレコードが3枚まとめて入っていた。
これ、集めている人も多い。

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真ん中は白鳥の湖。

日本発、ロンドンレーベルの5セット。
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録音がよさそうだから、オーディオのチェックに使おう。

いま聴いているのは、はじめて耳にするホーレンシュタインの悲愴。
基準盤のカラヤンに似ておりまして、第三楽章のゾクゾクする導入も同じテンポで
鮮やかに入っていく。
ところが、中程からテンポを落として、金管をゆっくり鳴らす。
これは最終楽章に対する戦略みたいものだから、どのように落とし前をつけていくのか。
なかなか、面白い解釈であります。

ヴィヴァルディの四季だけで、10枚近く入っていて、四季人気を伺わせます。
ミュンヒンガー、シュトゥットガルトで久しぶりに聴いたんだが、弦の合奏に厚みがあって、
素晴らしい、全曲聴いた。
四季というとイ・ムジチ、結局、あの繊細な音場で四季に入ってしまうと、バロック音楽の
狭い世界に閉じ込められてしまうのではないだろうか。
オーマンディ・フィラデルフィア盤もあるので、あとで聴いてみよう。

ここで、悲愴が終わった、良かった。

ジャズ200枚聴いて、結局、80枚くらいかね、那須にもっていったのは。
あとは1円で、売ってしまう。
俺は収集家じゃないし、評論でメシを喰ってるわけじゃない。
いいと思った音楽だけ残しておくの。
クラシック500枚だって、100枚残ればいいと思っている。
レコード、CD1万枚蒐集してますなんてザラにいるが、つまらない音楽を抱えて、
どーするんだ。蒐集するための蒐集、疲れる話だ・・
ライナーノーツを読むと、どのレコード、曲も、評論家先生は褒めている。。
30年前の新譜で、いまでも残っているのは、いった何枚あるんだろう?
このあいだも書いたが、キョウビ、ウエザーリポートなんて聴いてるヤツは、どのくらい
いるのか。
SUN-RAというグループが昔あった。
俺はこのあいだ、ウエザーを聴いたあとで、SUN-RAもジックリ聴いた。
出来不出来はあるが、明らかにSUN-RAのほうが革新的であったし、いまでも新鮮。
ためしにヤフオクに、ウエザーとSUN-RAをそれぞれセットで100円くらいで出品
してみたのよ。
ウエザーは入札者ゼロ、SUN-RAは7人入札@@
がははは、狂気のSUN-RA、当時はあまり相手にされなかった。
大衆の感性をバカにしてはいけない、美空ひばりは譜面など読めなかったんですね。
感覚、聴覚というのは、知識じゃない。
正しいモノを本能で捉える。

ブラームスの交響曲第4番を、午前中、聴いた。
俺がすきな志鳥栄八郎さんは、もっとも好きな曲のヒトツだという。
若い人にはこの曲の良さがわからない、人生の終盤近くなって、はじめてこの曲の
深みがわかるとまで言っている。
ブラームス自身、この曲が一番好きだと言っているの・・
門馬直美は第四楽章「感動的な迫力をもっている。明るいこともあれば、
暗く沈むこともあり、表現の多用さはおどろくほどである。
まさに、全曲をしめくくるにふさわしい楽章といえよう」

ううう、俺はこの言葉がトラウマとなって、以前ブラームス全集まで買って、聴いてみた。
しかしながら、ハンガリー舞曲集、ピアノ4重奏曲第2番以外は、なんの感銘も受けない。
今日も4番を改めて聴いたが、眠くなってきた、ぶほ・
俺は、一時期、真剣に悩んだね。
なぜ、ブラームスの良さが、わからないのか?
けっきょく、良くないのよ、俺には、むほほほ、単純明瞭。
朔太郎は好きだけど、金子みすゞは嫌いだ、それと同じ。
人間の感応回路は、千差万別、それが個性ってヤツです・

暑さも一段落してきたので、そろそろ芸術鑑賞といきたいところだけど、まだ動きが鈍い・
落語あたりならヨカローと、2度ほどいってきたが、けっこう人気があって平日でも満員。
林家正蔵の人情ものは、うまい。
あとは、夏枯れの歌舞伎。
花魁草(おいらんそう)という、せつないお話が新橋演舞場。
獅童、勘太郎あたりが、着実にウマミを身につけてきている。
勘三郎は復帰出来るのかな?俊寛ネタで遠くの島に行くようだが。

ああ、そーいえば、このあいだの日経に、田中恭吉が特集されておりました。
以前にblogでもご紹介いたしましたが、「バラの刺」というのは初見。
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この目がよくてですね、一度は和歌山の美術館に行かなければと思いました。
女性の柔らかい肌に、「刺」を刺す意味、それは刺を等間隔の配置にした不自然さ、
すなわち美の破壊をもって明確でしょう。
この目は、知性的じゃない、ある意味農村的な暗愚の目ですね、しかしながら
純朴な汚れをしらない目、仏陀の目のようにもみえる。
その純朴さを、恭吉の追い詰められた神経はサディスト的にイジメている。
彼は鋲を彼女の顔に打ち込むたびに、彼女の額を、鼻を犯し、射精をしている。
衣服はまるで、熟したオンナを暗示しているようで、この不釣り合い感が、彼女の
顔を独立した桃のように浮き上がらせている。
妙に気にいって、スキャンした画像を額縁に入れて、飾っておきました。
シャガールの「街の上で」が、向かいにかかっている。

さて相場のほうは、ガタガタやっておりますが、下位うごめき型。
為替、株ともにトレンドは戻りを試したがっていますので、売りつないでいくには
ちょうどいい。
楽天リートレアルにいたっては年率30%超えですから、買い増ししておきました。
ドル円80円、NYが12000Pなら万歳ですから、腹八分として79円、11800Pあたりで
ヘッジが7割くらいなら、良しとすべきでしょう。
その時点で、今回のヘッジの儲けを吐き出してトントンなら、最上級の投資家という
ことになります。

おい、メンデルスゾーンのピアノ曲集、厳格なる変奏曲、幻想曲、無言歌集、いま聴いて
いるんだが、これいいね。
彼は生まれも育ちも運も一流、俺は交響曲のイタリアとかスコットランドが大好き。
モーツアルトのようにひねくれていないから、明るく正直、そして色気やツヤももっている。
ピアノもドビッシーのように流麗じゃないけど、端正に厚く創られている。
こーゆう正当派というのは、ショパンのように甘美に流れないぶん、人気がないのかね。
いいレコードだ、弾いているのはヘルムート・ロロフ、大事にしよう。
じゃあ、またね・

by sniperfon | 2011-08-27 17:43  

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